調査方法
このサイトは、文学賞の受賞作が「いま手に入るかどうか」を528冊分まとめたものです。 数字の意味を判断してもらえるように、どうやって調べているかと、何がわからないかを書いておきます。
1. 受賞作のリストを作る
芥川賞・直木賞は日本文学振興会、本屋大賞は本屋大賞実行委員会の公式サイトから受賞作を拾い、 Wikipediaと突き合わせて確認しています。「該当作なし」の回は掲載していません。
ノーベル文学賞だけは扱いが違います。この賞は作家に贈られるもので受賞作が存在しないため、 歴代受賞者について日本語訳が刊行されている代表作を1人1冊選んでいます。 ここには編集上の判断が入っていて、機械的に決まったものではありません。 邦訳のISBNが確認できなかった受賞者は掲載していません。
2. 版(ISBN)を特定する
作品名だけでは「買えるかどうか」は判定できません。単行本が絶版でも文庫が現役、ということが 普通に起きるからです。そこで国立国会図書館サーチで各作品の版を集め、 ISBN単位(1136件)で追いかけています。
このため、次のような本は取りこぼしが起きやすくなります。改版でISBenが変わった本、 収録作として別の本に入っている作品(大江健三郎「飼育」は文庫『死者の奢り・飼育』の一部です)、 ISBN制度が始まる1981年より前に刊行されて以降増刷されていない本。 自動で拾えなかった版は手作業で登録していますが、すべてを補えているわけではありません。
3. 入手性を判定する
紙の在庫は楽天ブックス、電子版は楽天Koboを基準にしています。判定は4段階です。
| 表示 | 意味 | 該当数 |
|---|---|---|
| 新刊で買える | いずれかの版に在庫がある | 287冊 |
| 電子のみ | 紙の新刊は流通していないが、電子版がある | 75冊 |
| 取り寄せ | 在庫はないが、取り寄せ・予約の扱いがある | 5冊 |
| 入手困難 | 紙の新刊も電子版も確認できない | 161冊 |
電子版の有無は楽天Koboで判定しています。Kindleは調べていません。 電子化された本はKoboとKindleの両方で配信されることがほとんどなので、 近似として使っている、というのが正確な言い方です。
この調査でわからないこと
楽天が扱っていない本は「入手困難」側に寄ります。 Amazonでしか売っていない本や、Kindle専売の電子書籍は、このサイトでは入手困難と表示されます。 実際そういう例は見つかっていて、気づいたものは個別に修正しています。 入手困難と出ていても、購入前にほかの書店を確認する価値はあります。
古書と図書館は数えていません。 ここでいう「入手困難」は、新刊書店と電子書店で普通に買えない、という意味です。 古書店では流通していますし、図書館にも所蔵されています。読む手段がない、という意味ではありません。
状況は変わります。 復刊、新訳、電子化によって、入手困難だった本が読めるようになることがあります。 逆もあります。このサイトの数字は2026-08-15時点で調べたスナップショットです。
更新について
在庫データは自動更新ではなく、まとめて取得し直したときに更新しています。 各ページに調査時点を明記しているのはそのためです。
誤りを見つけたら
528冊分を機械的に突き合わせている以上、誤りは必ずあります。 見つけた方はお問い合わせフォームから教えてください。作品名か、そのページのURLを添えてもらえると助かります。